みなさんは運動をしていますか?
どれくらい運動をすればいいのか、WHOが推奨しているのは
成人の人で1週間あたり150分以上の中くらい運動、または、75分以上の高強度の運動が良いとされています。
ちなみに『中程度の運動』とは・・・
少し息が上がるが会話ができる程度の運動、早歩き、筋トレ、水中ウォーキング、軽いラケットスポーツ
『高強度の運動』とは・・・
息が上がり会話ができない運動、ジョギング、水泳、クロスカントリー
そんな運動を行うときに重要なのが水分補給です。
運動時は汗をかきます。体内から失われた水分を補うために水分補給を行いますが、その大切さと、必要な量などを調べてみました。
運動時に失われる水分
聞いたことがあるかもしれませんが、人間の体の約60%は水分です。
その水分には、体の隅々に栄養素を送ったり、老廃物を体外へ排出する役割、体温調整などの役割があります。
そんな重要な役割の水分は、体重の約3%の水分量が失われると汗が一旦止まります。
これは、身体の水分が少なくなり、正常に維持できなくなったサインとなります。
体重の3%は、60kgの人でいうと1.8kg(約2リットル)
ちなみに各スポーツ毎の汗の量(失われる水分)は以下となっております。
スポーツ名 | 時間・気温 | 汗をかく量 |
---|---|---|
軟式野球 | 2.5時間 | 1,800g |
女子サッカー | 2.5時間 | 1,800g |
陸上競技 | 2.5時間 | 2,700g |
ゴルフ1R | 4.7時間 23~32℃ | 1,075g |
剣道 | 1時間 30.4℃ | 2700g |
上の表を確認すると、体重の約3%を簡単に失っていることになりそうですね!
特に陸上競技や、剣道などはそれ以上の汗をかいているので非常に危険です。
運動時の水分補給の重要性
運動時の大量の汗は正しい水分補給を行わなければ熱中症にかかる危険性が高まります。
そんな水分補給のポイントを『量』『質』『タイミング』ごとに見ていきましょう
必要な水分量
まずは水分量です。
先ほどもお話しした通り、体重の約3%失われると危険となりますので、それ以上を取るようにしましょう。
更に、運動時は体温調整の汗だけではなく、息遣いが荒くなることもあり、呼吸からも水分が失われていきます。そのため多くの水分が必要となります。
目安と以下の表を参考にしてみてください。ポイントとしては運動時の水分補給はもちろん、運動前にもしっかりと水分補給を行う点です。
運動強度 | 持続時間 | 競技前水分補給 | 競技中の水分補給 |
---|---|---|---|
高強度 | 1時間以内 | 250~500ml | 500~1000ml |
中~高強度 | 1~3時間 | 250~500ml | 500~1000ml / h |
中程度 | 3時間以上 | 250~500ml | 500~1000ml / h +塩分補給 |
『+塩分補給』はナトリウムを含む飲料、主にスポーツドリンクを補給しましょう!
上記の表はあくまでも目安となりますので、こまめに水分補強を行うようにしましょう。
こまめにとれば、一度に飲む量としては200mlで大丈夫です。
水分の質
お次は水分の質となります。
水分補給は水でも大丈夫ですが、運動時となるとナトリウムや糖質を含むスポーツドリンクを補給してください。
ナトリウムの含有量としては、0.1~0.2g(100ml中)程が良いとされています。糖質としては4~8%が理想なので気にしてみてくださいと言おうとしましたが、最近のスポーツドリンクは、このナトリウムと糖質がバランスよく含まれているようです。
また、水分の温度を5~15℃にすることで吸収率も高くなりますので、適度に冷えた水分を補給するようにしましょう!
水分補給のタイミング
水分補給をするタイミングとして最も大事な点が、のどが渇いたと感じる前に水分補給を行う事です。
のどが渇いたと感じた時には体内の水分が不足している状態となっております。
そして先ほどもお話しした通り、運動前にしっかりと水分補給をしておくことが大事です。
運動前、運動中、運動後にこまめに水分を補給するようにしましょう!!
水分補給は取りすぎも危険!?
運動を行ったのに体重が増えている場合は、もしかしたら水分の取りすぎかもしれません!
もしも運動後に1キロも体重が増えていたら要注意です。
水分の取りすぎで、血液中の塩分濃度が下がると『低ナトリウム血症』を引き起こす危険があります。
『低ナトリウム血症』にかかると、頭痛やだるいなどの軽傷から、痙攣や意識障害、最悪の場合は死に至る危険性もございます。
一般的なスポーツドリンクは塩分や糖分が含まれていますが、ナトリウム濃度は低いので、飲みすぎには注意が必要です。
飲めと言ったり、飲むなと言ったり、どうしたらいいの!?
やはり、運動をしながら体重が増加するほどの水分補給はよっぽどの量かと思いますので、こまめに水分補給を行うことが重要です。
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