みなさんは、自分の住んでいる家やマンションの給水方式を把握していますか?
給水方式とは、浄水場や配水場から送水された水が、自宅の水道からでるまでの方式
特段、知っていなければならない情報ではないかもしれませんが
知っていて損は情報であり、万が一の災害時に自宅の水道の給水方式を知っていることが
備えとなります
水道の仕組み
まずは、水道の仕組みを見ていきましょう
水道水となるまで(雨から浄水場)の工程は以下のリンクから確認できます
水道局や浄水場から送られてきた水は大きく以下の3つに分類されます。
給水方式 | 説明 | 建物例 |
---|---|---|
直結直圧方式 | 配水場や浄水場から送り出された水道水を直接給水する方式 | 3階までの一般住宅 |
直結増圧方式 | 給水管の途中に増圧ポンプを設置し、受水槽を経由しないで 水道水を直接給水する方式 | マンション、事務所 (15階程度の高さ) |
貯水槽方式 | 水道水を受水槽に貯めてから、利用する方式 ポンプで高層水槽に送水してから、各階に給水する方法(高架水槽方式) 受水槽からポンプで各階に給水する方法(加圧給水方式)がある | マンション、ホテル、病院 (階層が高い建物に多い) |
それぞれの方式のメリット・デメリット
それぞれの給水方式にはメリット・デメリットがあります
【直結直圧方式】
◆メリット
・水道事業体が供給する『安全でおいしい水』を直接飲むことができる
・貯水槽のスペースを有効利用できる
・貯水槽の点検、清掃等の維持管理が必要
・配水管の圧力を利用するため、電気利用量を削減できる
◆デメリット
・各建物の利用状況によって圧力が不安定となる
・断水の恐れ
【直結増圧方式】
◆メリット
・受水槽がないので、点検・清掃の手間がかからない
・受水槽分の敷地を有効活用できる
・直接水道水が出るので、水質の不安が少ない
◆デメリット
・断水の恐れ
・増圧ポンプを利用しているので、停電時には止まる可能性がある
【貯水槽方式】
◆メリット
・断水時など、貯水槽に溜まっている水を利用できる
・一度に大量の水を使用できる
◆デメリット
・貯水槽までは水道局管理となるが貯水槽以降は、マンション側となるので定期点検や清掃が必要となり、維持管理費がかかる可能性がある
・受水槽の状態によっては水質が変化する
災害時の特徴
災害時のリスクや備えも考慮しておきたいですよね
直結直圧方式の場合・・・
万が一、断水してしまった場合は給水することができません。
断水への備えとしてペットボトルの備蓄や、ウォーターサーバーなどで備えましょう
停電時は、設備機器を使用していないので水を供給することが可能です。
直結増圧方式の場合・・・
直結直圧方式と同様に水道本管に依存しているので、万が一、断水したら給水はできません。
断水への備えとしてペットボトルの備蓄や、ウォーターサーバーなどで備えましょう
停電時には、増圧ポンプを使用していますので、高層エリアには給水は厳しいかもしれませんが、発電機等の備えがあれば給水は可能です。
貯水槽方式(高架水槽方式)の場合・・・
停電時には、貯水槽があるので、しばらくは重力で水を確保することは可能
地震で高架水槽が破損する可能性がある
貯水槽方式(加圧給水方式)の場合・・・
停電時には、加圧ポンプが作動しないが貯水槽から直接汲みだして使用することはできる
いかがでしたでしょうか?
各給水方式について、少しは理解していただけましたでしょうか?
これからマンション購入を検討されている方、給水方式を把握して災害時に備えることも、今後必要になってくるでしょう!
日頃からの水の備蓄は大変なので、備えとしてウォーターサーバーを導入することも、一つの手かもしれませんね!色々なウォーターサーバーの紹介も行っておりますのでご確認ください。
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